病院で働く医療スタッフと聞くと、真っ先に連想するのは医師や看護師、理学療法士、薬剤師など。これら医療スタッフは完全な専門職で国家資格が必要で誰でも出来る仕事ではありません。
でも無資格でも病院でアルバイトする事は十分可能なのです。ではどんなアルバイトがあるのでしょうか?早速チェックしてみましょう。
病院の受付・会計担当
病院の受付や会計担当者は特殊な資格など一切必要ありません。資格は要りませんが、事務経験があると採用されやすいようです。受付で注意したいことは患者と最初に顔を合わせる仕事なので、悪い印象を与えないように笑顔で接すること。
また病院の受付をしていた知人男性が「最新の感染症をもらってしまう」と言っていたことから、感染症対策は万全に。インフルエンザ流行期はマスク着用が基本。手洗いうがいをしっかり行い、体調管理は万全に。
看護助手
注射や点滴などの医療行為は看護師免許がなければできませんが、看護師の指示に従い患者のお世話をする仕事が看護助手です。この仕事は無資格・未経験でもOKなので人気があります。
患者の身の回りのお世話と言えば介護の仕事も範疇に入ってきますので、将来介護施設で働きたい方にもお勧め。逆に介護職員として活躍していた方が看護助手に転職する事例もあります。看護助手として働いているうちに薬や医療ケアの知識がつき、看護師免許取得に向けて努力される例も。
看護助手は未経験・無資格でも働けますが、臨床の現場で働くうちにさまざまな医療知識が身につくのは大きな魅力ですね。
リハビリ助手
専門的なリハビリを行うのは理学療法士や作業療法士の役割ですが、それを補助するのがリハビリ助手の仕事。
リハビリ助手の主な仕事はリハビリの補助・患者さんの介護・看護記録の記帳(PC操作など事務仕事)・患者の送迎・患者とのコミュニケーション(つまりお喋り)など。業務内容を覚えてしまえば無資格・未経験者でも対応できるのが魅力。リハビリ補助はリハビリに使う器具の準備や設定、患者の誘導などがメイン。大きな背格好の患者さんもいるので、一人で補助できないときは他の方にも手伝ってもらいます。
最近は高齢者の患者がとても多いので、高齢患者に人気のあるスタッフ(イケメン・美人で明るい・印象の良い人物)だとスムーズに仕事ができます。
歯科助手
歯科助手も無資格・未経験でできる仕事です。歯科衛生士は専門学校や短大で勉強し国家資格を取得しなければなりませんが、歯科助手は必要ありません。
主な仕事は医師の補助。治療に使う器具の洗浄や準備、医師が治療中にライトを調整したり唾液をバキュームで吸い取る、また受付や会計などの仕事を行います。歯石や歯垢の除去、薬物塗付などの仕事はできません。
基本的には医師の指示にしたがって作業を行うため特別難しいものはなく、慣れれば誰でも出来る仕事です。転職・再就職であれば経験者の方が有利ですが、経験がなければ採用されないものではありません。無資格でも違法ではないため、本人のやる気や明るさ、手際の良さ、人当たりの良さ(患者受けするかどうか)の方が重要です。
検査補助スタッフ
大きな病院では毎日たくさんの患者が検査を受けています。そこで検査時に患者の誘導や検査の説明、検査時の補助を行うスタッフが必要です。
大規模病院だけが募集しているわけではなく、クリニックでもがん温熱療法の操作補助、患者の検体を整理する、機材準備、検査室などの掃除、ゴミ捨てなどを行うスタッフを募集しています。
求人数はあまり多くないので、条件に合う求人が見つかれば即応募してみてください。また一般企業や臨床検査を専門とする研究機関でも検査補助スタッフを募集していることがあります。
病棟介護スタッフ
看護助手の仕事内容とかなりかぶりますが、病棟介護スタッフの仕事も無資格・未経験者が活躍できる業務です。介護スタッフ募集の場合、勤務する病棟は急性期よりも慢性期や終末期病棟、緩和ケア病棟の方が多く、介護施設の介護業務とそれほど大きくは変わりません。
ただ介護施設とは違い病院は医療施設なので、介護施設と同じ調子で仕事をすると注意される可能性があります。
介護施設では本人に動いてもらいトイレや移動をしてもらう方針(自立尊重)のところが多いですが、病院では治療優先なのですぐにオムツをさせる傾向があります。このあたりの事情に納得できるのであれば病棟介護スタッフの選択も十分ありです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?病院で無資格・未経験でできる仕事は意外にもかなり多いですね。病院は多くのスタッフを必要とする事業所なので求人数も多く仕事もしやすい傾向にあります。転職先・再就職先として病院は狙い目。